


市販で購入することができる点鼻薬の中には、血管収縮剤が含まれているものがあります。
これが含まれていると、鼻の粘膜に早く吸収され、粘膜が収縮(ちぢむ)ため、鼻づまりには即効性があり、数分で気持ちよく鼻が通ります。
適切に使用すると非常にいいお薬なのですが、連用するとだんだんと効かなくなり、さらに連用するようになります。
すると、逆に鼻の粘膜が腫れてしまい、さらに鼻づまりがひどくなって、また使ってしまう、という悪循環が起こります。
これを点鼻薬性鼻炎と呼びます。
「点鼻薬が効かないんです。」
「点鼻薬は効かないんです。」という患者さんからの声をしばしば耳にします。
もちろん人によって効果が出にくい、合わない場合もあります。
しかし、患者さんのお話をよく聞くと、それ以外に、点鼻薬の使い方を誤っているケースもあります。
アレルギー性鼻炎の時に、医療機関から処方される点鼻薬は、先述の「市販の点鼻薬」とは薬剤の内容が全く違います。
(当然 状況により、市販の点鼻薬と効能の似た点鼻薬も処方することもあります。)
アレルギー性鼻炎の治療に、主に使用する点鼻薬は、毎日継続的にきちんと使用して効果が現れるお薬です。
1度使用してすぐに効果が得られるものではないので、患者さんが勘違いされるのも無理はありません。
受診時には点鼻薬の効果、使い方について説明するようにはしていますが、説明が不十分の時は、おっしゃってください。
コラム記事:耳鼻咽喉科 澤西雄一郎